Midori Climate Partner Pte. Ltd.(本社:シンガポール、代表取締役CEO:高野りりこ、以下「Midori Climate Partner」)は、東京海上ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:小宮暁、東証プライム:8766、以下「東京海上ホールディングス」)をリード投資家とするプレシード・ラウンドでの資金調達を完了いたしました。本ラウンドには、個人投資家も参加しております。
※東京海上ホールディングスは、東京海上日動火災保険株式会社を通してMidori Climate Partnerに出資しています。
■ 資金調達のポイント
Midori Climate Partnerは、東京海上ホールディングスをリード投資家とするプレシード・ラウンドでの資金調達を実施したことを発表いたします。この資金は、事業拡大のための経営人材の獲得やカーボンクレジットのプロジェクトの推進に使われる予定です。この資金調達により、Midori Climate Partnerはカンボジアで組成中のバイオ炭プロジェクトの立ち上げを皮切りに、複数の生態系回復プロジェクトの拡大を計画しています。
東京海上ホールディングスの投資は、カーボンクレジット市場における成長とイノベーションを加速させる戦略的な資本パートナーシップを意味しています。
■ カーボンクレジットを創出する生態系回復プロジェクト
Midori Climate Partnerは、主にバイオ炭の土壌応用、植林によるアグロフォレストリー(農林業)の拡大、マングローブの復元再生などを含む生態系回復プロジェクトを主にアジアを中心に組成しています。プレシード・ラウンドで調達した資金は、同社のプロジェクトパイプラインを拡大し、国際的な持続可能性目標に沿った高品質なカーボンクレジットを提供するために使用されます。2025年にはカンボジアで初のプロジェクトを立ち上げ、10,000トン以上のCO2eの持続可能な除去系カーボンクレジット(CDR)の創出を達成することを目指しています。このプロジェクトは、バイオ炭の土壌応用方法を土壌条件や作物種に応じてカスタマイズすることで、土壌の健康改善や地域の食料安全保障の向上にも貢献します。
現在、同社はプロジェクト開発をリードする重要な経営人材、及びカンボジアにおける農学専門家チームの採用を進めています。
■ 持続可能な気候ソリューションの拡大に向けた戦略的パートナーシップ
東京海上ホールディングスは、サステナビリティへの中長期的な取り組みを推進するグローバルな保険会社として、Midori Climate Partnerとの提携に関する戦略的な意義を見出しております。具体的には、高品質なカーボンクレジットの共同開発やカーボンクレジット市場向けの革新的なリスク・ソリューションの開発等での協業を検討していく予定です。
「東京海上ホールディングスを戦略的な投資家として迎えることができ、大変嬉しく思います」と、Midori Climate Partnerの創業者兼CEOである高野りりこ氏は述べています。「このパートナーシップは、カーボンクレジットを用いた気候変動対策を加速するための私たちの取り組みをさらに強化し、双方の専門知識を活かしていくことを意味しています。」
■ Midori Climate Partnerについて
Midori Climate Partnerは、農業従事者、森林所有者、地域コミュニティ等に対して技術的および財政的支援を提供し、持続可能な土地利用への移行を加速させることに注力する社会的企業です。同社のミッションは、生態系回復と経済的レジリエンスを促進しながら、高品質なカーボンクレジットを生み出すことです。
所在地:111 North Bridge Road #21-01 Peninsula Plaza 179098 Singapore
ウェブサイト:https://midori-partner.com/
■ 東京海上ホールディングスについて
東京海上グループは、気候変動対策といった社会課題解決の取組みを通じて持続的に成長する「サステナビリティ経営」に取り組む、世界有数の保険グループであり、グローバルに43,000人の従業員を擁し、45カ国で事業を展開しています。特に、自然環境の領域では、マングローブ植林プロジェクトを世界各国で取り組んできた経験があります。戦略的投資と革新的ソリューションを通じて、持続可能で強靭な未来の実現への貢献を目指しています。
ウェブサイト:https://www.tokiomarinehd.com/jp/
■ 本件に関するお問い合わせ
Midori Climate Partner Pte. Ltd.
E-mail:info@midori-partner.com